『すずめの戸締まり』の半年に渡るロングランの陰で…。
新海誠監督の『すずめの戸締まり』が全米で公開され、7位の好成績を上げているそうです。批評家、観客、ともに反応が良いのだとか。そんなにいい映画だったっけ、というのが正直な感想です。観ていない方に説明すると『すずめの戸締まり』は地震を鎮める「鎮め師」の青年と図らずも彼の手伝いをすることになった少女のお話です。「鎮め師」が何人いるかというと一人なんですよ(正確には入院している祖父も含めると二人)。この広い日本の地震をその青年が一人で扉を閉めることで鎮めて回っているのです。でも本当に扉を閉じることで地震を鎮め、何万人もの命を救うことが出来るのであれば、それって個人でやることじゃないですよね。国家レベルでやることじゃないですか。なぜ民間人が誰の助けを借りることなく、報酬もなく、たった一人で地震を鎮めて回っているのか...『すずめの戸締まり』の半年に渡るロングランの陰で…。