第三部闘龍孔明篇 第10章—9 アストロラーベの決断
「よいか、攻撃には3パターンがある。奇襲攻撃、正面攻撃、相手の攻撃を受けてのカウンターだ。どんなにバリエーションがあっても、結局は3つの組み合わせに過ぎぬ。今回は奇襲攻撃をかけろ。我はお前が造ったワンダーランズが最終決戦地となると確信していた。だからありとあらゆるシミュレーションをしておいた。我が血を半分吸い尽くせ!そうすれば記憶をお前に与えることができる。半分くらい血を吸われても我は死なぬ。だが、三魔性と使い魔たちのことは想定外の部分も多い。そこは、お前の予知能力と才覚で埋め合わせろ。半分の残った血で、我はこれから冥界最大のタブー2つを犯すことになる。よいか、マクミラ。元神官のお前は、人間界で悪の側に立とうとしても悪い波動の連中と一緒にいると耐えられなかったはずだ。それでよいのだ。悪は定義できても善は定義でき...第三部闘龍孔明篇第10章—9アストロラーベの決断