春はやっぱり「散歩ライド」──桜とともに過ごす毎日
毎日ロードバイクに乗っていると、風の匂いや日差しの強さ、木々の変化にとても敏感になる。とくに春先は、その変化が日ごとにはっきりと目に見える。 ある日、桜の枝先に小さな蕾がついているのを見つけたとき、「あぁ、今年も春がやってきたな」と、なんだか嬉しくなる。 その数日後には、蕾が少しずつふくらみ、薄紅色に色づき始める。道沿いの桜並木が、淡いピンクに染まっていくのを見るたびに、ペダルを踏む足が自然と軽くなる。 そしてある朝、突然のように満開になる桜。 夜のうちに雨が降って、朝の光に濡れた桜がキラキラしているときの美しさは、何年見ても息をのむ。 春のライドは「タイムを削る」ことよりも、「季節を感じる」…
2025/04/15 07:01